書物

明日から三日間、本を読んで過ごそうと思っている。
まとまった時間を読書に費やすことをしなくなって
もう何年か経っている。
独立してからはずっとそうなってしまった。

あるブログに書いてあった一文で、
無性に本が読みたくなった。

書物は、
つながりに苦しむ人には
独りになっていいのだということを、
孤独に苦しむ人には
目の前には誰も居なくとも
同じ書物を読んだ誰かがいるということを、
教えてくれる

といったような内容だった。

自分が孤独であることも、
誰かとつながっていることも、
ふとした時に感じるままにしていると
その意味をうまく捉えられなくなるような気がする。

それが良いのか悪いのかもわからないが、
集中して感じてみようと思った。

今年は、これまでの経験、知識の類いを
よく引き出した一年だった。
それによって、引き出しの不足を実感した。

増やせば増やすほど知りたくなるのが知識だが、
仕事の引き出しも使えば使うほど増やしたくなる。

時間の空いたなりに、本を読み、何かを見に行く機会を
作ってきたつもりだが、来年はあえて集中して
それをすることを意識しようと思う。

新しいことをしたいとき本当に必要なのは、
斬新なアイディアを思いつく才能なんかじゃなく、
連綿と続いてきたものに触れることだったりする。

今年関わったすべての人に、
心からお礼を申し上げます。

来年関わるすべての人に、
今までに積み上げてきたすべてをかけて応えます。

今年も一年、ありがとうございました。