年の瀬

今年の大仕事が終わった。
年賀状である。

うっかり手書きにしようなどと思ってしまったがために
大変な思いをした。


墨を磨るところから始めた。
これ自体はとても楽しいのである。
墨の匂いで心が静まる気がする。

そのあとは、だいぶ根を詰めたので肩こりがする。

書の師匠、伊藤康子さんの手本を見つつ書く。
(師匠と言っても月に一度の稽古、それすらも
毎月は通えなかった。
来年は、仕事だけでない部分を充実させたい。)

自分の思うように筆を運んでいるつもりでも、
字は思うようには書けていない。
いらいらするがそれが面白い。

100枚書いたが、半分ぐらいはまず納得。
ろくに書いていない素人なのだからこんなものだろう。
なによりも自分自身の愉しみとして書いた。

お正月、届いてしまった方におかれましては、
ご笑納くださればさいわいです。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。