立冬

いつの間にか、もう立冬である。

七十二候で「山茶始開」(つばきはじめてひらく)。
つばきと読ませるが、字のとおり山茶花(サザンカ)の
花が開く時期、という暦だそうである。

 

サザンカは晩秋から初冬にかけて咲く花。
白鳥もすでに見かけたし、ほんとうに初冬である。

公孫樹は黄葉の盛りであった

今年はだいぶ、季節の実りを実感した。

頂いた栗で栗ご飯にした
南瓜は冬至のイメージがある
林檎は後半の品種に入っている

葡萄も例年になくよく食べた。
夏には桃も美味しく頂いた。
写真を撮るまもなく平らげたので、思い出だけである。

夏は夏で、何年かぶりに花火を会場で見たし、
ライトアップイベントも見た。

季節ごとの催しも味覚も、充分に楽しんだ夏と秋だった。
これまであまり意識してこなかったことだが、
おかげで去年と比べて今年は、一年がけっこう長く感じる。

毎年、涼しい時期を過ぎて寒くなり始めると
一年が早いと戦慄に近い気分になっていた。
つまりはもったいない暮らし方をしていたのだろう。

これからの気の持ちようがだいぶ変わった。
さしあたって、あと2か月の今年をどう楽しむか、
初めての模索である。